色彩が生み出す空間美、プラシャント・チャウハンの「Ungrey」

ミュンバイのプライベートアパートメントがアートワークに変貌

一般的なグレーの家ではなく、色彩豊かなアートワークのような空間で生活したいというクライアントの要望から生まれた「Ungrey」。デザイナー、プラシャント・チャウハンが手掛けたこのプライベートアパートメントは、色彩ブロッキングを主要なデザイン要素として、既存の床や壁にマイクロセメントの層を施すことで、一新された。

このアパートメントは約200平方メートルの広さを持ち、その全てが色彩で満たされている。空間は多様な形と色でマークされ、壁と床に色彩ブロッキングが施されている。この施工には、マイクロセメントの層を各色でコーティングし、後から保護コーティングで磨くという工程が必要だった。

プロジェクトの期間は8ヶ月。その間、マイクロセメントの特性を理解し、さまざまなサンプルと色を試すという研究が行われた。最大の課題は、既存の床を磨いてマイクロセメントが接着するようにすること、そして正確な色を得ることだった。バーカウンターやクレデンザユニットは工場で製作された。

このプロジェクトには、クリエイティブディレクターのプラシャント・チャウハン、リードアーキテクトのアヌ・チャウハン、プロジェクトアーキテクトのスマラニ・ヴッパラというチームが参加。彼らの共同作業により、クライアントの要望である「アートワークのような空間」が実現した。

「Ungrey」は、2022年のA' Interior Space, Retail and Exhibition Design Awardで鉄賞を受賞。この賞は、産業のベストプラクティスと優れた技術特性を統合し、満足感とポジティブな感情を提供し、より良い世界に貢献する、よくデザインされた実用的で革新的な創造物に授与される。

このデザインの著作権はプラシャント・チャウハンに帰属し、写真はヤドニェシュ・ジョシによって撮影された。色彩が生み出す空間美を体験し、新たなライフスタイルの可能性を探求する「Ungrey」に、ぜひ注目してほしい。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Prashant Chauhan
画像クレジット: Photographer - Yadnyesh Joshi, 2022
プロジェクトチームのメンバー: CREATIVE DIRECTOR: PRASHANT CHAUHAN LEAD ARCHITECT: ANU CHAUHAN PROJECT ARCHITECT: SMARANI VUPPALA.
プロジェクト名: Ungrey
プロジェクトのクライアント: ZERO9


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